シャワーの浴び方
術後三日目も、まだ腹の張りに苦しんでおりましたが、この日からシャワー浴が解禁となりました。
入院する前はシャワーは男性と女性が交代で一日おきという記載を見ていたのでそのつもりをしていたのですが、婦人科病棟は女性しかいないので、シャワー室が空いてれば次の日も入れるとのこと。
ワタシはこの一年、朝6時からの仕事をしていたので朝は4時起きの習慣がありました。
その時間からごそごそベッドで動くのは迷惑なので、起きたらデイスペースに行ってお茶を飲みながら、本を読んだりスマホで時間をつぶしたりしていました。
シャワー浴の予約は、毎日朝6時にシャワー室の扉に予約ボードが貼られるので、空いてる時間の札を自分で取ってくるという方法でした。
三日目も四日目も、ワタシが一番に予約の札を取りに行ってました(笑)。
前日。
向かいのベッドに看護師さんが来て、シャワー浴についての説明をしてるのが聞こえました。
「・・・それから、傷に関してはねぇ。おへその縦の大きいテープはもう剥がしてもらっていいので、剥がしてからシャワーでジャーって洗っちゃって大丈夫なんで。」
えっ?
と思ったワタシと同時に、向かいの患者さんも、
「えっ?い、いいんですか?」
と聞き返しています。あ、やっぱ一緒だ(笑)。
たいていそういう反応なんでしょうね。看護師さん、さらに元気に、
「いいんです!いいんです!ジャージャー流して大丈夫。洗うときだけ泡で優しく洗ってくださいね。」
と言ってその方の元を離れていきました。
えっ?まだ二日しか経ってないのに、ジャーっていいの?ジャーって?
しばらくしてワタシのところに同じ看護師さんが来られて説明をしようとしてくれました。
「あの~、聞こえてたんですけど、ほんとにジャーって感じでいいんですか?」
と盗み聞きしたことを白状しますと、またも元気に、
「あ!聞こえてました? 大丈夫です!ジャーッと流しちゃってくださいっ!」
あ。
ちなみにこの看護師さん、斜め前の患者さんを無理くり立たせていたベテラン風の看護師さんでした(笑)。患者のお尻を叩くタイプなのかしらね。あはは。
それにしても、今時の医療技術はすごいんですね。
たった二日でシャワーをジャージャー浴びても、うんともすんともならないように縫い合わせてあるってことでしょ?すごいね、マジで。
ワタシの場合の傷
あ。そうだ。
書き忘れてました。
ワタシの場合、最初の予定はへそを1センチ切って子宮を下から取り出すという話だったのですが、先生から「場合によってはおへそを3センチ切って、そこから取り出すこともあります。」と説明されてて。
結局傷は3センチとなっていました。
大きさというより、筋腫が固くて石みたいだったと先生に言われ、念のための処置だったようです。
午後1時。シャワーを浴びに向かいます。
スポーツクラブのようなシャワー室で、備え付けは何もありません。
まだちょっとふらつくのですが、中に椅子が用意されてるのでそこに座って洗髪を。
言われた通り、縦に貼ってあった大きいテープを剥がし、ちょっと傷を見てみますが、まぁなんというか、こんなもんかって。
下腹部の内出血がちょっと痛々しいけど、それはいずれなくなるものだし。
3か所穴をあけられた部分は、印が腹についちゃったなってくらいで、へそに関しては「デベソになったな。」という感想。あはは。
人によっては自分の傷が怖くて見られないって人もいるようですが、ワタシ的には傷自体にショックを受けることはありませんでした。
それよりマジでジャーってしても痛くないのかと、ちょっとビビりながらシャワーをかけてみたのですが、まったくなんともなかったです。びっくり。
シャワーを浴びてスッキリして自分のパジャマに着替えたら、さらに元気になった気分になりました。気分は大事です。気分は(^^♪。
暇つぶしの洗濯
予想外に次の日もシャワーを浴びれることがわかったワタシは、その後売店に行って洗剤を買います。
そして、誰も使っていそうもないコインランドリーを借りて洗濯まで始めました。
もうね、具合の悪さより暇が上回ってきちゃって(笑)。
けど入院することなんて、生涯でほとんどすることない経験なわけだし。試せるオプションは全部試してみたいと…あ、オプションじゃないか(笑)。
おかげさまで次の日もシャワーに入ってキレイなパジャマに着替えます。
退院前日ですが、相変わらずがしがし歩き回ってとにかく体力を落とさないように努めました。
前日に処方してもらった漢方薬のおかげで、ようやく便通も改善が見られて腸の調子もよくなってきました。
夕方、担当の先生の診察があり退院後の注意などを伝えてくれます。
どう考えてもかなり元気な患者だったと思いますので、問題なく次の日に退院の運びとなりました。
今ではもう、公園でのウォーキングも絶好調です♪