おやつの行方
先生のお墨付きをもらい、予定通り5泊6日の入院生活を終えることになりました。
朝は相変わらず4時前から起きてしまったので、またデイスペースにてお茶を飲みながら読書をしていました。
朝食を取り、朝のお薬を看護師さんが持ってきてくれましたが、その後退院の手続きの説明をしてくれて、10時半には必ず全部の荷物を引き上げるように言われました。
ご飯を食べた後は荷造りを始めます。
とにかく持ってきたものが多いので、これまた引き上げるのもけっこう大変でしたが、問題は持ってきた、あのおやつ。
https://seppukugohasan.com/2023/08/23/hospitalization1/
https://seppukugohasan.com/2023/08/24/hospitalization2/
どうしたもんかなぁと思っていたのですが、まずはお掃除にきてくれるおばさんにお裾分けをしました。
たぶん、そういうの断るように言われてるんだろうとは思ったのですが、
「ナイショデ、ナイショデ。」
と笑って言ったら、もらってくれました。
それから初日から同室だった向かいのベッドの人にも、ジップロックに入れてお渡ししました。あ~、もうちょっと小じゃれた封筒でも持ってくればよかったなぁって。
向かいの方、めっちゃ恐縮してたけど、
「あの、すごく心強かったです。お互いこれから頑張りましょうね。」
と言ったところ、すごく喜んでもらえました。ほんとに、不思議と同志のように思えて。いてくれてありがたかったし。
けど、もうちょっとだけ後でお渡しすればよかったなぁって。その方、気を使ってくれてわざわざ売店でお返しを買ってきてくれちゃったので。
ちょっとだけ申し訳なかったけど、お互いの気持ちってことでありがたく頂戴しました
それと昨日隣に入院された方にも少しお裾分けを。おかげで大きな箱はゴミ箱行きに出来ましたので、なんとかキャリーの中に入れらえる分だけを荷物に収めます。
ちなみに、斜め向かいの方にも差し上げようかと思ったのですが、あまりにも具合悪そうで声がかけられませんでした。残念。
タクシー予約アプリ「GO」
そんなこんなで荷物をまとめてる間にも、看護師さんが大量のお薬を持って来られたり、事務局の方が退院手続きの説明など、ひっきりなしでやってこられ気づいたら9時を回っていました。
前日、散歩がてら一階のロビーまで確認に行ったところ、やはり大きな病院なのでタクシー会社に直通の電話がありました。うん、それで電話すれば大丈夫だなって。
けど一応、なんとなくネットで検索をかけたら、今は「GO」というタクシーを自動で呼び出してくれるアプリがあると知りました。
まだけっこう時間があったので、なんとなくこのアプリの登録をすることに。
これ。
登録するのめちゃくちゃ大変でした。
が、後々やっといて良かった♪
アプリをダウンロードして自分の情報やクレジットカード情報を入れていたのですが、いざ登録ボタンを押すと「ワンタイムパスワード」の入力が必要と出ます。
え?何それ?
と思って、またもググってみると、それもまたアプリで1分だけ使えるパスワードが自動生成されるので、それを入力しろってことなんだと知りました。
そのワンタイムパスワードを作るアプリはこちら。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.nttdata.onetimepasswordd&hl=ja&gl=US
いやぁ、超絶めんど~。
イソジの心は折れそうになりましたが、他にやることもないのでせっせこ調べてなんとか登録するのに成功しました。やれやれ。使いもしないかも知れないのに、こんなん暇ぶっこいてる今しかやらんわ。
そんなことに時間を取られていたら、あっという間に時間になりました。
向かいの方は10時半きっかりに看護師さんを呼び出して、忘れ物がないかの確認をしてました。次に斜め向かいの方も看護師さんを呼んでます。
ワタシは、不思議とちょっとだけ名残惜しい気持ちになったりもしたので、ほんの少しだけゆっくりとしていました。
忘れ物の確認をして、ベッドに向き返って、
「お世話になりました。」
と頭を下げます。この一週間のワタシの部屋でしたからねぇ。
その後、看護師さんを呼び出して忘れ物のチェック。そして、荷物はナースステーションに置いて、退院手続きをしてくるように言われます。
高額医療費証明書をもらっていましたが、部屋の差額負担分もあり、入院費は約84000円ほどになりました。来月の引き落としが怖いねぇ('Д')。
その後、退院処理終了という紙をもらって、再度病棟に上がり、それを渡したら無事退院です。
「ばる郎さんが退院です。」
と受付の方が後ろの看護師さんに声を掛けますが、もう皆さんお忙しそうにしてまして、数名が頭を下げてくれましたがそのままこちらも頭を下げて退出しました。
みんなでご挨拶~、退院おめでとうございます~、みたいなドラマのようなことは皆無でした(笑)。
さぁ!娑婆に戻ろう!
そう思って一階に降り、ロビーにあるタクシー呼び出し電話を取りました。
すぐに繋がって、タクシーをお願いしたところ、
「あ~、T医療センターですねぇ~。え~っと・・・あ、申し訳ないのですが今近くに空いてる車はございませ~ん。」
とまさかのお断りをされてしまいます。
そう言われても、しばらく沈黙してました。
いや、今近くにいないけど何分後には行けます~とか言うのかと思ったら、そんなことも言ってこないし。
なんだなんだ!?全然直通電話使えないじゃんっ。
こりゃダメなんだなと承知しましたので電話を切って。
はて?どうしようか?電車で帰る?ちょっとやっぱきついなぁ。大通りまで出て空車を待つか?
そんなことをしばし思っていたワタシですが、ほんの1時間前に苦労して取り込んだアプリを思い出します。
直通電話が使えないのにきっとアプリなんてダメなんだろうな、と思いながらアプリで試してみたところ、ものの3分でこちらにタクシーが向かってくれるとのこと。なんとまぁ!!
アプリを見てると今車がどこを走ってるのかも見えるし、もちろん車のナンバーも教えてくれます。そして、自分の服装なども入力しておけるので、運転手さんもすぐにワタシに気づいて目の前でドアを開けてくれました。いや、びっくり。
運転手さんに聞いたところ、今はこのアプリでの呼び出しが圧倒的に活用されているんだそうで。事前にカード番号も入力してあるので車の中でのやりとりもなく、また送迎先やお客さんの個人情報はタクシー会社にはいかない仕組みなので、とても安全なんだそうです。
いや、またイソジにして新しいことを知りましたね。
スムーズに自宅近くまで送っていただき非常にありがたかったです。
ちなみに、この運転手さんにもチョコレートをお裾分けしました(笑)。運転手さん喜んでくれて、
「ありがとうございます!お大事にしてくださいね。」
と言ってくれました。
いやぁ。事前にアプリ入れといて、ほんとに良かった。
これにて顛末は終了・・・のはずでしたが
そうして無事に家に帰り、リビングにどっかり腰を落としてようやくほっとします。
「は~~~~、やれやれ。お疲れさんでしたなぁ。」
自然と自分を労う言葉が出ました。
入院前は「自分が頑張るもんじゃなし。」と思っていましたが、自分なりに頑張って早くよくなろうと努力したことは、自分のことを褒めたいと思います。
手術という未知の体験を、こうして無事に終えることが出来ました。
体にメスを入れるというのはほんとに大変なことでしたが、それよりお医者様や看護師さんのお仕事には心からの感謝しかなく、そういう意味では有難い経験でしたねぇ。
・・・という、ワタシの子宮筋腫の全摘手術の顛末です。
この時は、まさかすぐにまた”手術”なんぞと言われるなんて思いもよらなかったわけなんでね。
次はリアルタイムで綴っていくことになるだろう、ワタシの闘病日記の始まりになりそうな予感。
やれやれ( ;∀;)。
昨日からウォーキングを夕方に切り替えたところ、暑さが和らいできたのがわかりました。