ちゃ風呂~迷える老羊~

イソジにて、未だ道の途中。

膀胱腫瘍:入院三日目。

昼間寝たのもあり、その日も21時消灯とともに就寝しましたが、夜中の2時前にはもう目が覚めていました。



・・・腹減ったなぁ🥺🥺🥺。



起きて思ったのはそのことオンリー。もうね、さすがに一日絶食ってめちゃくちゃ腹減りますね。

足の感覚は完全に戻っておりましたが、まだゆっくりとしか動くことは出来ません。

相変わらず前のベッドのお二方が、がっしゃーんだのゲホゲホだのとされてますので、ワタシも申し訳ないのですが、スマホで時間をつぶし始めておりました。

この時、指につけた酸素計を止めていたテープに気づきました。


ワンコ、かわいいじゃん♪


こういうとこに可愛らしさがあるのって、ちょっと嬉しくないですか?
ワタシはちょっとだけウキウキしました。

6時過ぎに朝の計測に来られた看護師さんに「これ、かわいいですね♪」と話しかけたところ、

「あら。そう言われたの初めてです。みなさん「これ邪魔なんだけど。」とかしか言わないから。」

とちょっと嬉しそうに答えてくれました。

病人に使用するものに対して、ただの無地テープじゃなくこういうちょっとした気遣いが出来る人がいるって思うと、なんとなく有難く思いましたね。



その後8時になり、ようやく食事が運ばれてきました。もうおなかぺっこり。

この日まで食事の選択が出来なかったので何がくるのかわからなかったんだけど、朝の食事は初めてのパンでした。

前回の入院時でもパンは一度も食べたことなかったのですが、病院の食事って、ちゃんとあったかいものと冷たいものをその温度で管理してくれるから、初めてのパンはほっかほか。


『おいし~~~~~~~~い♪♪♪』



と、心から思いまして、なんとワタクシ涙ぐんでしまいました(笑)。

それっくらい、ほんとにおいしかった~。

まぁ空腹感からの相乗効果だったのは間違いありませんが、普段パンはほとんど摂らないワタシでしたが、退院後は焼きたてパンを探しておりまして、なんだったら作ってみようかと思っております。

やっぱり食事を作る仕事は出来れば続けたいなと、このパンを食べて思った次第。
どこで何が人生に作用するかわかりませんね。


ぺろりとパンを二つともたいらげ、おかずもおいしく頂きました。

が。

ワタシは食事時の牛乳だけは受け付けておりませんので(笑)、こちらは冷蔵庫に保管して、のちにラテ割して飲みました(笑)。




食事が終わって看護師さんが下膳時に確認に来られました。

食事をほぼ完食しましたので、ここで一度点滴を止めて痛み止めを抜きました。

「どうですか?歩いてみますか?」

と看護師さんに言われましたので、すぐに起き上がってみることに。我ながら、毎度のこと普段に戻ろうとするやる気だけは100%で臨みます(笑)。

多少ふらつきはしましたが、部屋から出て廊下を少し歩くことは出来ました。

この時点で酸素計も点滴もはずれていたのでだいぶ楽に。
けど、前回は歩けたらすぐにカテーテルを抜いてもらえたのですが、今回は退院時までカテーテルは入ったまま。これがなかなかにきつかったですねぇ。

もう一人で歩けるようになったので、徐々に自分で病棟内を歩き回ります。それはもうね。体力はなるべく落とさないようにと。

手術翌日でしたが、自分としてはたぶん大丈夫だろうと、ダンナに面会に来てくれるように頼みました。
ダンナ、博多から帰って、嫁の入院にかこつけてか一週間有給取ってるし(笑)。

最初から見舞いに来る気満々だったダンナ。
ワタシの方は当初「こなくていいよ、めんどくさい。」と言っていたのですが、なんせ手持ちのお茶が三日もしたら飲み干しそうだったので、お茶類とティーバック☕、スープ🥣、それからこんにゃくゼリーを持ってくるようにお願いしました。

今時病院は、面会も予約して一回につき30分の制限ありです。

前の日に看護師さんにお願いし、14時半からの面会時間を予約していたのですが、まさかの予約もれ🥺。
もれだろうがなんだろうが、必要なもん持ってきてもらってますのでね。

幸いにもその時間に面会の予約してる方がいなかったようで、無事にダンナと会うことは出来ました。まったく。

病人姿で会うのはお初でございますが、相変わらずへらへらとにやついてるダンナ。

「どうなの?大丈夫なん?」

とか言われますが、大丈夫っちゃあ大丈夫だけど、大丈夫じゃないっちゃあ大丈夫じゃないんよねぇ。。。と、こういう時の返事って困りますよね🤷‍♀️。

まぁぼちぼちね、的な返事をしまして、持ってきてくれたお茶類を確認します。

そしたらお茶を6本お願いしましたのに、お茶が4本とジュース2本。。。


これさぁ。ほんと男の人あるあるだと思うんだけど、どうしてかオーダーがそのまま入らない(笑)。

ジュース飲むと、そのあと余計にそれを流すための水分欲しくならない?あと、無駄な糖分とか取りたくないわけね。女子としては。
お茶が6本つったらお茶が必要なのね。最悪水の方がまだましっていうのよねっ。

・・・と、せっかく持ってきてくれたのに文句はさすがに言いませんでしたがね🤣。

ま、その外にもティーバックも即席スープも持ってきてもらったし。なんとかそれらでカバーできるから大丈夫だしね。

入院生活中、結局ジュースは手つかずで持ち帰りましたので、家でダンナ本人が飲んでおりましたよ(笑)。


まぁでも、お互い術後に顔あわせたことで、どっかなんとなく安心して手を振ってお別れします。

カテーテル生活はきついけど、相変わらず気分は元気そのものでしたので、毎回食事だけを楽しみに、ここから療養生活が始ました。