ちゃ風呂~迷える老羊~

イソジにて、未だ道の途中。

膀胱腫瘍:入院二日目② 手術後。

「ばる郎さ~ん、終わりましたよ~。」


という、看護師さんの声で目が覚めました。前回の全身麻酔と違い、起こされた瞬間にすっかり覚醒したワタシ。時計を確認するとお昼をちょっと回った時間。手術は1時間だったようです。

ベッドから病室に帰る道中もしっかり周りを確認し、自分の部屋で看護師さんがいろいろ準備をしてくれてるのを眺めていました。

術後の血栓予防に、圧縮ポンプのようなものを量ひざ下にまかれているのですが、まだ下半身麻酔は抜けておらず感覚はまったくありません。

これ。ちょっとだけ恐怖でしたねぇ。
麻酔を2度ぐさっとされたときに思った「このまま動けなくなるんじゃね?」という猜疑心が再発し、動かない足に意識を向けたのですが当然動かず( `ー´)ノ。
怖いなぁ。。。大丈夫かなぁ。。。という一抹の不安を抱えました。ほんと、小心者。あはは。

特に自分としてはぐったりもしていなかったのですが、医師の指示で酸素マスクを装着されます。

これもコロナのせいでしょう、今はまたマスクごしのマスクなんですよ。これ、めっちゃ窮屈でしたねぇ。


手術前に軽く微熱っぽかったのもあり、前回の子宮筋腫の手術後も体温が急上昇した経験もあったので、事前にアイスノンをお借りしたいと申し出ておりました。
部屋に戻ると、引き続きめちゃくそ暑かったので、アイスノンとても助かりましたねぇ。

14過ぎに、看護師さんにスマホを取ってもらいまして、ダンナに連絡を。

「おわた」

「のは昼」

「大変だ!動けないのにスマホの充電が外れた!」


と、我ながらお元気な内容(笑)。前回もそうなんだけど、まったく症状のない病人なんで、自覚がまったくございませんでしたね。



その後、酸素マスクのおかげかちょっと睡魔に襲われましたので休眠。
気付いたのは16時くらいだったかな。

起きてみると、ほんの少しだけ足が動かせるように感覚が戻ってきてくれました。やれやれ。

それからしばらくして、研修医のような方が来て、おなかの音を聞いた後、飲水の許可が下りました。

子宮筋腫の時は、その日の夕食から食べれたのですが、今回は一日絶食。しかもベッドからも動けない状態ということ。

入院前に一番恐れていたことなのですが、手術日当日はトイレに行くことが出来ないので、もし大きい方を催したら『ベッドの上で看護師が介助します』と入院計画書に書かれていたこと。

え~~~~???部屋でするの~~~( ゚Д゚)。

マジ、このせいで壁のある部屋を選んだようなもんです。カーテン一枚で隔てた部屋でのう○こは、さすがに周りに迷惑すぎるだろうと思いまして。

けど、さすがに朝は下剤で腸を空け、食事も摂らないわけなんで、さすがにこの日もよおすことにはなりませんでしたのでほっとしました(笑)。



まぁ、なんにしても無事終わったか。やれやれ。

窓の外の風景を見ながら、この時はまだ肝臓のことがあったので、正直今回の手術についての感慨はそれほどなく。それよりも、

「この先が山だな。」

という気持ち。

ここから退院までの間、ワタシは自分の人生をじっくり考える時間を過ごすことになります。

暑かったけど、ほんとに窓からの景色には癒されました。