ちゃ風呂~迷える老羊~

イソジにて、未だ道の途中。

膀胱腫瘍:入院一日目。

入院一日目。

前回のT医療センターは、午後に入院すればよかったのですが、今回のJ大学病院は、午前中9時から10時までには入院するように言われました。

前日に、急遽博多から戻っていたダンナが送ってくれて助かりました。

前回の入院の際には博多に出張中でしたし、最初は「たいしたことないんっしょ?」的な対応だったのですが、さすがに度重なって嫁の病が見つかっていますので、彼なりになんとなく気を使い始めてる様子はわかりますね('◇')。あはは。

思った通り、病院の駐車場は満車でしたので、入り口降りてすぐにダンナとはさよならします。わざわざ病棟まで送ってもらうほど重症じゃないしね(笑)。

病院についてすぐ、最初に一階にあるコンビニに寄りました。

手術の際にパンツの代わりとして必要になる「T字帯」を購入。
ようするにふんどしですな。ふんどし。

それを購入し、入院手続きをした後案内された病棟に向かいます。

ここでびっくりした。

あまりに病院が大きいので、各病棟ごとに乗り入れるエレベーターが違ってて、「ばる郎さんの行く病棟には青のエレベーターで向かってください。」と案内されました。
他にエレベーターは確か7,8か所あって。どんだけ入院患者いるんだろうと改めて思いましたね。

病棟には専属の受付係がいて、すぐにベッドの場所を案内されました。

今回は窓側のベッドで、すぐ外の京葉線と、羽田を行き来する飛行機が見えるすんばらしい見晴らしの部屋で。けどその分、南側の日差しが燦燦と降り注ぎますのでめちゃくちゃ暑くて。次の日の手術前に体温計ったら37度になってて焦りました。

担当看護師を待つように言われましたが、それから小一時間放置プレイ。やっぱりね、大学病院って忙しいんでしょうね。そう思いますので、特段イライラもせず。

前のT病院の時には、自分でレンタルWi-Fiを持ち込んだのですが、こちらの病院はWi-Fiの誤作動防止のために、独自にWi-Fiのレンタルをしてくれてまして、これが非常に便利でした。
1日とか3日、5日間とかを選べるのですが、なんと5日間で300円という安さ!
一個のパスワードでデバイス1台のみ使用だったので、ワタシは2個レンタルしてスマホタブレットそれぞれに設定。おかげでめちゃくちゃ快適に過ごすことが出来ました。

待ってる間に、テレビカードでWi-Fiのパスワードを購入して設定し、あとは荷物の片づけなんかやってたらようやく看護師さんが挨拶に来てくれました。

簡単に病棟の説明をしてもらいながら廊下を歩いていたのですが、

「今またコロナ感染の拡大のために、入院患者さんには基本病棟から出ないようにしてもらってまして。必要なものがあれば看護師に言ってもらいまして、一日2回下のコンビニに代わりに買い物に行ってる状況なんですよ。」

とか言われ。えぇ~~~!!??って。

これにはめちゃくちゃ困りましたね。
だって、T医療センターは、まだ病棟階に自販機とお茶のディスペンサーがありましたが、こちらにはそれもありません。
膀胱手術後、カテーテルが入ったままになるわけなんですが、一日1500~2000mlくらいの水分を飲めと入院計画書に書いてあるのに、どうやってそんだけの水分取れっての???

めっちゃ焦りました。

前回同様、手荷物に6本ほどのお茶は持参していましたが、到底足りなくなるのが予想されます。

「いや、それじゃちょっと手持ちのお茶じゃ足りないし。たぶんあったかいのも飲みたくなると思うからティーバック欲しいんですけど、それも頼まないと…ダメなんですかね?いやぁ、申し訳ないけど困ったなぁ。」

いやマジ知ってたら、エレベーター乗る前にコンビニ行ってきたのにさ。
予想外の看護師のおかげで、監獄に繋がれた気分がどっと押し寄せてきましたね。

けどさすがにそんな入院初日者多いんでしょうね。看護師さんが、

「えっと、それじゃ今ちょっと行ってもらうのは大丈夫だと思います。ので、行ってきてもらえます?」

とか、速攻掟破りを提案されました(笑)。初日の今だけならレッツゴー♪ってこと?ようするに、手術前ならまだ患者と見なさないっていう裏掟なんでしょうね。

だから慌ててコンビニに行きましたよ。

お茶を追加で2本と、緑茶と紅茶のティーバックと、なぜか焦ってグミも買いました(笑)。

こっから一週間、外に出られなくなるわけなんだけど、ほんとにそれだけで大丈夫?と、謎にコンビニを2周ほどぐるりとしてみました。

前回もそうでしたが、入院生活時にお茶を持参することって、案外皆さん知らないんじゃないかなぁ。これ、むちゃくちゃ大事です。なんせ、自由に動き回れない状態でも水分補給は自己責任なわけで。

うちの母親が入院してた昔は、たぶん「お茶ください。」と言えば看護師が持ってきてくれてたように覚えてるんだけどな。というか、そのために付き添い制度があったのか。
今はそんなんないしね。
『飲食物の持ち込みはお控え下さい』とか入院のしおりに書いてあったけど、その通りに従ってたら痛い目見ます(笑)。必要な水分と、気分転換のためにも軽いおやつは必須ですよ。あはは。


無事にコンビニにて追加の水分を補充して、しばしすると最初のご飯が出ました。

焼うどんとサラダとバナナでした(笑)。

焼うどんにバナナって、どういう栄養基準なんだろう。。。

けど、最初のご飯が麺だったので、おいしくいただくことが出来ました。


今回はパジャマは完全にレンタルにしましたので、着替えてベッドに横になって、外の景色を眺めていました。

言った通り、景色は最高に良かったのですが、なんせ暑くて暑くて。扇子とハンディファンを持ってこなかったことを深く後悔します。

手術に関する注意事項のプリントを確認したところ、驚いたことにワタシが受ける手術名は「膀胱悪性腫瘍に対する手術」と記載がありました。

あれ?悪性???

まったくそんな話は出ていませんでしたが、手術としては「悪性腫瘍」という前提なんだなと、その時初めて知りました。

悪性ねぇ。

その時は、まだ肝臓がそうであると信じて疑っていなかったわけなんでね。
これで膀胱も悪性だったらウケんなぁ。。。と、他人事のように思っていました。実感が湧かなかったんでしょうな。


夕方近くになり、手術時間が11時前後と決まったことと、絶食・絶飲の時間について麻酔科で事前に説明を受けました。
この麻酔医が、ま~ず説明するの飽きちゃったんだろうなぁっていう、通り一遍当立て板に水的説明をダダ~~~っとされてまして、やる気のなさを垣間見ます(笑)。
けどね。人間だからしょうがないよねって思います。どんな仕事でも、それに慣れが生じちゃうと面白味探すのって大変だろうしね。
そんでもお世話になる身としてはね。よろしくお願いしますって心を込めて頭は下げさせてもらいます。


夕飯はささみと大葉のフライ。なめこおろしがとろっとして実においしかくいただきます。

その後は、お決まりの下剤が処方されます(笑)。

前回は下剤がまったく効かずに焦ったけど、今回は手術時間にも余裕があったので、翌朝にはちゃんと自力で出すことに成功(笑)。なんでも経験すればスペックがあがるもんですね。

そんなわけで、またも21時消灯の生活が始まりました。

カーテンを少し開けて、ずっと着陸ラッシュの飛行機の様子を眺めていました。



さて。いよいよ明日は2回目の手術だ。。。

こんな経験、なかなかの希少なことだし。とにかく淡々と、前向きに頑張りましょう。


そう自分に言い聞かせて、持参したアイマスクと耳栓を武器に、ワタシは眠りについたのでした。。。

また下手絵日記を開始。写真より思い出になります♪