ちゃ風呂~迷える老羊~

イソジにて、未だ道の途中。

膀胱腫瘍:入院二日目。手術へ。

さて。

病院の消灯は夜の9時。それまでタブレットで動画を見たりして過ごしてたんだけど、同室になった人が二人とも9時前にはもう電気を消して存在を消そうとされてましたので、ちょっと焦りました。こりゃかなり気を遣うのかなって。なのでこちらも21時早々にタブレットも片付け、耳栓とアイマスクにて床につきました。

前回の入院時にはかなりの緊張感があって、ほとんど寝れない状態で朝まで過ごしていたのですが、今回はけっこう気分が落ち着いているのか、目を閉じてすぐに寝ることが出来ました。




が~ね。



早々に静かにお過ごしになったと思っていた同室の方々。
今回は前のベッドのお二人さんの騒音にけっこう悩まされましたね。

たぶん、左前のベッドの方は整形外科の患者さんなんでしょうね。

車いすでの移動は大変だろうことは重々理解出来るのですが、夜中に松葉杖ガッシャ~~~ン♪というのを、たぶん一週間で4回以上やられておりましたね。

当然目が覚めて気づいたら夜中の1時。はい、もう熟睡は諦めましたね。

その後もちょっとはうつらうつらするのですが、今度は目の前のベッドの方のでっかい咳と「いたたたたた。。。」という声がけっこうな音量で静かな部屋に響き渡ります。

うん、痛いのね。そっか、大変やね。



病院て、病人しかいないのなっ!!('Д')。



改めて思った次第。


その後はもう30分ごとに目が覚めて、ちょっとは寝てみるものの、今度は変な夢のオンパレード。ダンナと電車に乗り遅れて、なぜかトロッコで追いかけるんだけど、最後尾までたどり着くと、これまた何故か乗客に邪魔されて取っ組み合いのケンカになったり、とか。

おもしろすぎたので、日記に思い出せるのを全部書いときました。

あ。

ちなみに暇すぎて、スピリチュアル系の動画をやたらに見てたので、夢が叶う『予祝』なるものも書いてみたりして(笑)。





朝はそんなんで3時過ぎにはもう起きて、ぼーっとしながら外を眺めたり、渡されたOS1飲んだりして過ごしていました。

2番目の手術、予定は11時と聞いていたので、かなりゆったりな時間です。

朝から絶食でしたがさほど空腹感はなく。8時過ぎには飲水もストップなので、それから約3時間、ベッドの上でまったり過ごしておりましたがなんせ暑い( ゚Д゚)。
術前にもう一度体温と血圧を計ったのですが、なんと体温37度!
やべぇ、手術受けさせてもらえるんだろか?と一瞬焦ったのですが、特に看護師さんからは何も言われませんでした。入院時にPCR検査はされまして、それで陰性ならお咎めはなしってことみたいでしたね。

ゆっくり動画見たり、本読んだりして過ごしていたのですが、11時になる前に急に看護師さんがやってきて、

「ばる郎さん、手術室から連絡が来ました。今から出れますか?」

と、なんとも慌ただしく呼び出されます。あらら、そなのねって。

寝てたベッドをちょっと整えて、手術後しばらく動けないので手元にすぐ取れるよう、スマホやペットボトルのお茶やらをトートバックに準備し、いざ!手術室へ!


その日の担当看護師さんと、大学病院なので学生さんが2名一緒に付き添いでやってきました。
あ~、こういうのが大学病院はあるのかぁ。

病院内の、手術用のエレベーターで手術室へ向かいます。前回同様、手術室の前で名前と手術内容の確認をします。

そういえば、いったいいつ手術着に着替えるのかなぁ?と思っていたのですが、部屋着のままベッドに横になるように指示されまして、

「では、タオルで隠しますので、その状態で寝巻を脱いでいただけますか?」

とか言われて???ん???どゆこと???


前回の病院では、病室で手術着に着替えてT字パンツも履いて待ってました。

が、こちらではそうじゃないんですね。病院もいろいろですね。

けどこれがまぁ~めっちゃめんどくさかったです。寝たままで袖から腕を抜くのって、けっこう難しいですよ?ねぇ?もちょっと考えません???

とか思いましたけど、もうまな板のコイなので、えっこらえっこら脱ぎましたよ。

その後、下半身の麻酔をと言われ、背中を丸めて待機します。


あ~~~~。ここでねぇ。うっかりしてましたねぇ。大学病院、そう、大学。


もんのすご~く歯切れの悪い話し方で、女の子が説明をしてくれます。あ~~~、そうだぁ、学生さんの練習台になるのかぁ。

まぁね。こういう経験を積み重ねないと立派な医療従事者が育たないのはわかります。がね。うっかりすっかり失念したまま手術室に入ってしまったがために、その時点でめっちゃ恐怖に襲われます。


やべぇ。このまま歩けなくなるなんて、ならないよな?


ワタクシ。正真正銘の小心者なんですわ。

前回の手術の時は「このまま起きれなくなることないよな。」と一瞬気が迷い、涙がちょちょぎれてしまったのですが、今回はこの学生さんに二度背中を刺されまして( ;∀;)、もうね、またも涙ちょちょぎれました。

「大丈夫ですかぁ?」

とか言われましたが、大丈夫じゃねぇわっ!!!!( `ー´)ノと切れてもええんかい?と心の中で叫びましたが、もうね、しょうがないのよね。手術の承諾書ってこういう時のためのものなのかしら(笑)。

その後、またも手の甲に点滴用のチューブ用に注射入れられたんだけど、

「痛いです!痛いです!!

と強めに言ったものの、

「針刺すときは、ちょっと痛みますねぇ~。」

と見事にスルーされました。ちくしょ~。

けどこちらは、術後見たら特に青たんにもなってなかったので、ワタシの過剰反応のようでした(笑)。


とにかく麻酔も点滴の準備も終わり。その時点でまだ執刀医は来てませんでしたが、麻酔医から、

「それではちょっとだけ眠くなるように、マスクからガスが出ますので、ゆっくり深呼吸してくださ~い。」

という声を最後に、またもワタシは夢の中へと落ちました。

本来は部分麻酔で、完全に寝ることはないと聞いていたのですが、昨晩の寝不足がたたってなのか、ワタシにはまったく手術中の記憶は残りませんでした。ま、それもまた幸いかな?


つづきます。