ちゃ風呂~迷える老羊~

イソジにて、未だ道の途中。

前職を辞めた理由。100あるがとりあえず5。

前職を辞めた話を書きました。

ブログを始めたはいいけどいろいろ方向性に悩んでいまして。

今まで日々日記は書いてきてはいるのですが、出来ればもうちょっと内容のあるブログにしたいんだけど…と思いながら、自分が内容の薄い人間なもんで(笑)。

もうそのまま日々のネタを笑ってもらえればいっか。とも思ったり。
書きながら考えていこう。うん。そうしよう。

前職を辞めた話。

42歳の年。

出来れば人生一度は、好きなことを仕事にしたいと考えたワタシは一念発起し、調理師免許の取得を目指し、その時たまたま求人が出ていた、近所のデイサービスの調理補助の仕事に応募します。

それまで事務職しか経験のなかったワタシにとっては、本当に「大変なこと」ばかりでした。
体はもちろん大変でありましたが、それ以上に精神的にきついことも多々ありました。

終わってみれば確かに楽しいこともたくさんあったとは言えるのですが、正直二度とあの職場には戻りたくありません。

実は、前職の上司がワタシが出戻ることを望んでる様子でやたら連絡してくるので、どうして戻りたくないのかを我ながら整理してみたいと思います。

正直ねぇ。理由をあげたら100くらいあるんじゃないかと自分では思ってるのですが、とりあえず5個はラクに書けると思うのでやってみます。

なんせ時給が安い。

入社時の時給は895円でした。地域最低賃金です。

それまでワタシは、派遣社員としていろんなところを転々としてはいましたが、その前の派遣先では1500円時給。大手銀行の振込データ入力業務では1700円のマックスをもらっていたこともあります。

そこから、約半分まで安い時給でもその場所を選んだのは、やっぱり資格が取りたいという自分の希望があったわけで。
何も分からない自分が、いろいろ勉強させてもらいながら働くのには致し方ないかという思いがありました。

けど。

数年前、同僚が立て続けに退職し、けど人手不足でなかなか人材が集まらないときがありました。
周りの飲食店などと比べても段違いに安い賃金だったからなわけですが、会社がギリギリで時給を上げることにしました。

新人で935円。

既存スタッフがそれ以下というわけにもいかないと、ワタシの時給も上がります。

955円。

あ。ちなみに調理師免許の資格手当も含まれてます。





資格手当、10円(笑)。





無事資格が取れて、資格手当を聞かされた時、大爆笑しましたもんね。

10円ですよ。10円。チロルチョコと同等の価値!!

そして、そのチロルチョコ手当がなければ、5年働いてたワタシと新人さんの時給の差は、わずか10円でした!!
5年間の経験の、まぁうっすいこと!!!

2年ほどその状態でしたが、最低賃金が953円に上がった時に、何故か見直しがあったのかワタシの時給も10円ではなく上がります。その金額983円(笑)。
10円の差から20円の差には上がれましたが、8年働いて、時給は1000円を越えることはありませんでした。

飲食業界全体に言える、薄給の流れはほんとに変わらないですよね。

人様の口に入るものを作ってきた立場としては、そんな安い仕事ではないと心から思うんですけどね。

この現状が変わらない限りバイトテロなんてのが、もちろん問答無用にダメなことですが、起こるのは致し方ない世の中だなぁとは当事者として思います。

時間を削られて、収入が8万を切る。

またもお金の話になっちゃうのですが。

2,3年前だと思うのですが、介護保険法が法改正されました。
介護助成金がかなり削られるというお国の悪ルールに則り、会社のルールも大幅に変更されました。

法改正によって助成金は減ったけど、お客様の数に対して介護者の人数は決まっていて減らせません。
なので、どこを削るかとなった時に、我々厨房従事者をターゲットにすることに本社が決定されました。ざ・人件費対象部署所属。

コロナ禍でお客さんの数が減ったこともあり、その日の食数に伴って、その日の厨房従事者の総就労時間というものが決められました。60食なら22時間とか55食なら18時間とか。

職場は社員と準社員の男の子がそれぞれ週5日8時間というのが、もう絶対に決まってるわけで。
となれば、当然パート勤務の時間を削るしかありません。(つうかこれ、当然か?契約してるのに??)

新人同僚は、小さいお子さんを抱えるママさんでした。

二人とも短時間勤務希望で、本来8時~16時の勤務ができる人を探していたのに、二人して9時~14時が希望。当時はそんな人でも雇うしかないほど人手が足りませんでした。

しかし、会社の方針が変わったことにより、逆にそういう短時間の人とのシフトパズルで本社の方針に従おうとするのが、マジメ一辺倒の社員のやり方でした。

それまで3人がかりで一日かかっていた仕事を削りに削って、その短時間の人でも時間内でどうにか終わらせるように社員が仕事内容を変えました。

当然、経験値のあるワタシは時間を持て余すようになります。

彼女らが14時まで終わらせられなくて帰っていく仕事も、ワタシなら14時前には終わっちゃうのですから。
そんなわけで、社員の口から出るようになった言葉が、



「ちゃあさん、早く帰りたかったら帰ってもいいよ。」




……。これって「帰れ。」ってことですよね?
大人なのでわかりますよ。

まぁぶっちゃけ、やることもないのにそんなとこで時間つぶすのも無駄なので、ワタシは早退の鬼となりました。
おかげで月収は8万を切るようになります。

主婦の扶養内勤務ではありましたが、こっちにも収入の予定があります。
会社で勤めてるとはいえ、そこまで会社の言い分に譲歩してていいのだろうかと考え続けましたねぇ。

ママさん同僚、休む休む。

3年前に、次々辞めていった同僚。

そして代わりに入ってきたのが小1のママさんと年長さんのママ。と、持病持ちの子。

マジで今考えてもどういうつもり?な採用状況でしたね。

皆さん「いい人」ではありました。人間関係で大きな問題になるような人は一人もいませんでした。

が、約3年一緒に働きましたが、ま~~~~~~~何回出勤カバーしてきたことか。

コロナになってから、
「微熱が出た。コロナかもしれないからお休み。」「子供が濃厚接触になった。陰性確認まで10日休む。」「…とうとう子供がかかった。家族全員隔離で出勤ができない。」

時代ですからね。そういう職場、山のようにあるとは思います。
けどマジでめっちゃきつかったですね。これ。

なんでそんなにキツイかというと、代わりの出勤がほとんどワタシしか出来なかったからで。
前述したように、すでに社員と準社員は週5日勤務で、準社員の男の子はたまに6勤してくれたりもあったけど、急に「出て!」と言われて対応出来るのがワタシしかありませんでした。

ほかの子は、まだ誰かの代わりのサポートができるような技術力がないのも理由だったんですけど。

こっちは週4日から3日に減っていたので、そりゃ体力的にはやれなくはなかったですけど、問題は精神のストレスのほうでしたねぇ。
自分の時間をいつも搾取されてるような気分になってたことは間違いないですね。

食材がしょぼくなってやりがい搾取

自分たちの人件費が削られるのと同時に、食材費も削られることになりました。

実際は食材費自体は変わってなかったのですが、業者を一括管理するため変更したところ、同じ食材費でもめちゃくちゃグレードの下がったものしか使えなくなったということでした。

それまで、「みそ汁もお出汁からとる」というのがうちの職場の売りでした。
社長も「うちは地域一番のお食事を売りにする!」とそれまでは言ってたのが、方針180度変更。

ソテーのメニューにバターもなく、手作りハンバーグはイ〇イのハンバーグのようなレトルトに。

正直時給が安くても「自分はプロだ。」という自負がありました。会社のスローガンにもそう謳われていましたし。

けど、そのプロ意識があるがゆえに、余計にその、冷凍ものばかりしか使えなくなった歯がゆさを毎日感じていたものです。

ようするに、ほんとに誰でも作れるような、地域最低賃金の人でも作れるような食材と調理方法に代わり、ワタシのやりがいは右肩下がり真っ逆さま状態にありました。

辞めてわかった。元上司とは二度と働きたくない。

こう書くと、どんだけひどい目にあってきたかと思われますかね。
けど、決して仲が悪かったことはなかったです。

意見の衝突もありましたし、言われたことで涙したこともあったけど、ほんっとに調理師として、技術も取り組む精神も教わったと感謝しています。
それまで何も成し遂げられなかったワタシですが、彼女のおかげで一人前の調理師と自負するところまで来られたのは事実です。

彼女は一個年下ではありましたが、ワタシが出会ってきた上司といわれる人の中では一番クレバーな人であったことは間違いないです。





が。



辞めて、4か月がたった今。

冷静に考えると、その人との人間関係がいつからかものすごく歪つになっていたことに気づきました。

相手がその人じゃなきゃ、もうとっくに辞めれてたなぁってことをつくづく思います。

ちょっとこれ。
すでに長い記事になってるのですが、さらに長くなりそうなので、続きはまた書きます。
人間関係って、相手が嫌いじゃなくてもおかしくなることもあるってことを記録したいと思います。