ちゃ風呂~迷える老羊~

イソジにて、未だ道の途中。

膀胱腫瘍:入院七日目「退院します♪」

火曜に入院したので、ちょうど一週間目。七日目も、朝は4時前には目が覚めました。

カテーテルの不快感はピークに達しておりましたが、朝は7時前には抜いてもらえると聞いていたので、その時間を今か今かと待っていました。

看護師さんから、

「少し痛みますけど、二回深呼吸したら抜きますからねぇ。」

と説明を受けます。

どんだけ痛いか覚悟してましたが、ほんとにちょこっとだけ。あっという間に楽になりました。


なんでも経験ですが、前回の子宮筋腫の時の体癌検診で、内臓グリグリされたのが一番きつかったので、今回は検査もなんも、痛みなんて全然序の口でしたね。なんでも経験したもん勝ちです。

その後、8時前にまた研修医が来ました。

と、いうことは入院中一度も主治医は来なかったということです( ゚Д゚)。やはり大学病院ですね、その辺は。

「本来はカテーテルが抜けて一日様子を見て、となるんですけど。確かにばる郎さん元気ですもんねぇ。まぁ、午後まで様子見て大丈夫なら退院してもいいでしょう。」

とあっさり許可されました。

もうね。

追加でWi-Fiのレンタルもしてたし、もう一度朝食のパンも食べたかったけど、やっぱり家に帰れる嬉しさの方がはるかに大きかったです。

それにまだ、次の治療があると思っていたので、一日でも早く家に帰って休みたかったという気持ちもあったし。


なので朝食を済ませた後は、急いで荷物の片づけを始めました。

今回は一度ダンナが来てくれたので、ちょっとだけ荷物に余裕もありました。そうだ、まるっきり薬もなかったんだわ。

入院して手術まで受けたのに、痛み止め一つ処方されず(笑)。ほんとにどんな手術だったんでしょう。

ほんとは次の日が退院予定だったので、ダンナは仕事を休んで迎えに来てくれるつもりをしていた様子。この日は仕事に行っておりました。

なのでLINEで、

「午後には帰ります🤣。」

と送ったところ、

「ありょ?じゃ帰るよ。」

と言われたのですが、思いのほか早く帰れそうでダンナは間に合わないだろうからと、

「いいよ。一人で帰るし。」

と。


当日急に決まった退院だったので、けっこう待たされるかと覚悟していたのですが、退院の清算はすぐに済んだようで、お昼ご飯食べたらもうすぐに退院の運びとなりました。

今回の入院手術の料金は14万円ちょっと( ゚Д゚)。

部屋代が5500円というのがけっこうな金額への上乗せとなりましたが、お世話になった大学病院はほとんどがこの病室。
東京の差額ベッド代は日本で一番高いそうですね。高い医療技術は高い医療費に繋がっているのを実感しました。



外に出て、ようやく一週間ぶりに外の空気を吸います。

今回は、一週間ほんとに病棟内に閉じ込められていたので、ものすごい解放感でした。

前回のようにタクシーで帰ろうかとも思ったのですが、予想以上に元気だったので、駅まで歩いて電車で帰ることにします。

キャリーは引いておりますが、駅で電車を待ってるワタシを術後の患者なんて誰も思いもしないでしょうね。

や~、ようやっと娑婆に出たなぁ、な気分で車窓の景色を眺めていました。

健康で、普通に街中を歩けるってだけでどんだけ幸せなんだろうなぁと改めて感じました。


思いがけず2回の手術を受けて、実感するのはそういう当たり前の日常に対する感謝の気持ちでしたね。

最寄り駅からも、歩いて帰ることにしました。

全然体力の心配もいらずな自分に思わず笑っちゃいました。

ワタシは不埒な元患者なので、帰り道すがらの公園でよっこら腰を下ろし、一人快気祝い。


あはは。午前中まで病室だったのにね。


ま、とにかくお疲れだったね、自分。

命に係わる病気ではなかったけど、入院という貴重な経験を年に二回もやったのは、やっぱりなんかワタシのこれからの人生にとって意味があったのだろうと大いに思われます。

激動の2023年。

たぶん忘れられない年になったんだろうなぁ。。。